今日はどうして人は理解しあうことが出来ないかをお話します。
さっそくですがクイズです。
下記の川の図をご覧下さい。
川の流れは矢印の方向です。
川をはさんでAとBが向き合っています。
今、AとBは川の流れていく方向について、意見が合わず大声で怒鳴りあっています。
Aの主張
「川は右から左へ流れいる。」
Bの主張
「左から右に流れている」
あなたはAとBどちらが正しいとおもいますか?
答え・・・両方正しい
Aにとって「右から左に流れている」のは事実であり、?偽りではありません。
これはBにも同じことが言えます。
この例のように社会生活を営んでいると同じ物を見ても、立つ位置が違うと真逆に見える時が多々あります。
そして忘れてはならないのは当事者にとってはそれぞれが事実であるということです。
上記の川の例では川のどちら側の岸に立つかで「川の流れの方向」に2つの事実があることを示しました。
こんな単純なことででも事実は2つもあるのです。
ましてや複雑な社会生活の中では、同じ出来事のなかに多くの事実があることは容易に想像つくことと思います。
「同じ出来事の中に多数の事実」
これが人が理解し合えない根本原因です。
次回はそれではなぜ「多数の事実」があるのかをお話させていただきます。